Sagasokka!活用事例
杉並区立桃井第三小学校
【4年生/国語】
情報収集からまとめまで、ひとりひとりの学びを支える『Sagasokka!』
杉並区立桃井第三小学校では、小学4年生の国語で学習する「世界にほこる和紙」「伝統工芸のよさを伝えよう」(※)の単元で『Sagasokka!』を活用しています。興味をもった伝統的工芸品について調べ、「情報カード」機能を使って要約を行う授業の様子を大山努先生に伺いました。
※2024年度より「未来につなぐ工芸品」「工芸品のみりょくを伝えよう」に変わりましたが、『Sagasokka!』の活用については参考になるため紹介しています
・内容/用途 国語 世界にほこる和紙 伝統工芸のよさを伝えよう
現)未来につなぐ工芸品 工芸品のみりょくを伝えよう
・利用開始 2022年5月 Sagasokka!
「項目コレクション」「情報カード」機能を活用し、文章を要約する力を身に付ける
各自が調べたい工芸品を選ぶにあたっては、「授業で使える項目セット」コーナーの「伝統的工芸品 地方別」の項目セットを活用しました。項目セットを表示すると、伝統的工芸品の項目がずらっと並び、「伝統的工芸品って、こんなに多いの…!?」とこどもたちが驚く様子が見られました。また、画像・資料が付いている項目がひと目で分かるようになる「メディアアイコンを表示する」機能も紹介し、調べたい品をビジュアルでも選べるようにしました。
続いて、それぞれ興味をもった伝統的工芸品の項目本文を表示し、項目本文の見方や画像・資料の表示方法を全員で振り返りました。まとめに役立ちそうな項目を見つけたらクリップボタンを押して「項目コレクション」に登録し、簡単に項目を見返すことができるようにしました。
「授業で使える項目セット」コーナーの「伝統的工芸品 地方別」項目セット。全国の伝統的工芸品の項目が地方ごとにまとめられている
項目セットの中から気になる項目を見つけたら項目本文を確認
「マイデスク」から「項目コレクション・情報カード」のコーナーを開き、先ほど「項目コレクション」にクリップした項目の本文を読みながら、こどもたち自身で考え「情報カード」の「わかったこと」に要約を入力します。調べたことの出典の記録として、「情報カード」に「ポプラディアで調べた項目」を紐づける方法も使い、「美濃焼」「奥会津編組み細工」「江戸切子」「益子焼」など、それぞれ興味をもった伝統的工芸品について「情報カード」を作成することができました。
「項目コレクション・情報カード」画面
「項目コレクション」にクリップした項目の本文を読み、「情報カード」に要約を入力する
調べ学習において、玉石混淆の情報を批判的に読み解き、質の高い情報を収集していく力は非常に重要です。本校では、発達段階や各学年での学習内容に応じて体系的な調べ学習の指導を行なっています。『Sagasokka!』の利用にあたっては、百科事典としての質の高さを児童に説明する一方、これらの内容は、世の中にあまたある情報のごく一部分でしかない、ということを強調して指導しています。その意味で、『Sagasokka!』に記された文章は書籍や一般のホームページで調べた内容の確かさを見極める一つの指標になると考えています。
調べたことをまとめていく段階で最も重要なのが「情報カード」です。『Sagasokka!』では「マイデスク」の中で自分だけの「情報カード」をまとめることができます。参照した情報を整理して記事を要約したり、自分の考えを端的にまとめたりしていく上で、この機能はとても有用です。関連する書籍や他のホームページの内容などもまとめられるよう自由なスペースとして設計されているので、今回の学習のゴールであるパンフレット作りに直接役立てることができました。
また、『Sagasokka!』はクラウド運用なので、長期休業中や様々な理由による欠席、突然の学級閉鎖中などでも自宅から利用できます。すでに児童にも担任にも「特別なツール」ではなくなっているので、夏休みの自由研究や学級閉鎖中の学習に積極的に活用されています。