Sagasokka!活用事例
台北日本人学校
【1年生/図書の時間】
『Sagasokka!』の活用で、小学部の低学年から「知りたいこと」を自分でさがして見つける喜びを
台湾にある台北日本人学校は、小中あわせて約700名の児童・生徒が学ぶ大規模な日本人学校です。同校では、児童・生徒の学びを深めるため、日本国内の学校と同様に一人一台のタブレット端末を導入して、授業におけるICT活用を進めています。
今回は、総合百科事典「ポプラディア」を使いこなすためのアクティビティ「未完成ぬりえ」のワークシート(※)と『Sagasokka!』を利用して、どんぐりの形や色について学びつつ、Webサービスの基本的な使いかたを身につけていく1年生の様子について、メディアセンター主任の田中淳也先生に伺いました。
・内容/用途 図書の時間 ・利用開始 2021年11月 Yomokka!/Sagasokka!
「未完成ぬりえ」に取り組み、画像・資料の検索方法を楽しみながら身につける
1年生のこどもたちにとって、『Sagasokka!』へのログインは今回の授業が2回目です。連絡帳に貼ったパスワードをオンスクリーンキーボードで入力し、5分以内にクラスの全員がサービスにログインすることができました。
続いて総合百科事典「ポプラディア」用アクティビティ集『Let's Enjoy! ポプラディア』の低学年向けアクティビティ「未完成ぬりえ」の中から、植物編「どんぐり」のワークシートをこどもたちに配布します。これは、さまざまな種類のどんぐりの絵が、殻の部分が抜けた状態で描かれたぬりえです。この欠けた部分の殻のかたちがわかる資料を『Sagasokka!』の中から探しだし、まずは絵として完成させることを、この授業時間内の目標としました。
「未完成ぬりえ」のワークシート
授業で使われた資料「いろいろなどんぐり」
タブレットの画面を指先で操作し資料を見やすく調整する
資料の絵を見ながら、ぬりえに足りない部分を描き足し、どんぐりの形を完成させました。早く作業が終わったこどもたちには、ワークシートのあいている場所に、どんぐりについて、資料の解説文を読んでわかったことや感じたことを、自由に記入してもらいました。「なまで食べられるどんぐりもある。食べてみたいな!」といった感想や、どんぐりのなる木の名前の由来など、さまざまな気づきを書き足して、それぞれのぬりえが自分だけのぬりえになっていきました。
『Sagasokka!』の資料を見ながら、ぬりえの足りない部分を書き足す
実際に児童が作成したワークシート
11月の生活科「秋見つけ」でどんぐりを探したとき、台北ではどんぐりを見つけるのが非常に難しいため、それまで見たことがないこどもが多いことに気付きました。そのため、その後の調べ学習では、どんぐりをテーマとしたこのワークシートを活用しようと考えました。本での調べ学習も行いますが、『Sagasokka!』では「どんぐり」と検索するだけで確実にどんぐりの情報を調べることができ、とても便利だと感じました。
また、クラス全体で同じ資料を調べることで学ぶ過程やつまずきを知ることができます。うまく調べられない人に調べられた人が教えてあげたり、同じ資料に対する見方の違いを学んだりと、同じ資料を使うことで自然と学び合いが生まれます。この学習を経験することでデジタルでの学び方を学んでいくと感じました。「くちばし」を調べるときは「どんぐり」の調べ方を応用して調べるこどももたくさんいました。紙の百科事典を引くのがなかなか難しい小学1年生にとって『Sagasokka!』は調べ学習の大きな味方になっていると思います。
※今回の例のように『Sagasokka!』の活用にもご利用いただける、「総合百科事典ポプラディア」の活用素材は、Webサイト「Hello!ポプラディア」の以下のページから、無料でダウンロードしていただくことができます。学齢にあわせたさまざまな素材を用意しておりますので、ご活用ください。