Sagasokka!活用事例 

台北日本人学校(2)

【4年生/図書の時間】

『Sagasokka!スターターキット』の活用で、主体的に調べる楽しさを体感!

 台北日本人学校は、台湾にある大規模な日本人学校です。同校では、児童・生徒の学びを深めるため、日本国内の学校と同様に一人一台のタブレット端末を導入して、授業におけるICT活用を進めています。
 『Sagasokka!』の導入授業ができる『Sagasokka!スターターキット』を小学4年生のクラスで活用した授業を行いました。授業の工夫や、クイズを楽しみながら基本の使い方を身につける児童のみなさんの様子について、メディアセンターの田中淳也先生にお話を伺いました。

・所在地 台湾台北市士林区 ・学年 4年生 ・全児童生徒数 小学部 約570名・中学部 約160名(令和5年度)

内容/用途 図書の時間

 

クイズに挑戦しながら、『Sagasokka!』の基本の使い方や検索のコツを楽しく身につける

授業のねらい・工夫
 4年生の図書の時間に、『Sagasokka!』のスターターキット(基礎応用編)を活用した授業を行いました。今回は「『Sagasokka!』の基本の使い方を知り、検索方法を理解する」「調べる活動を通して、調べることの楽しさ・おもしろさに気づく」の2つを授業のゴールとして設定しました。
 スターターキットの学習指導案には、時間配分や指導上のポイントも書かれているので安心して授業を進めることができました。また、学習指導案を児童向けにして授業の流れをはじめに伝えるようにしました。クイズの答え合わせは一斉に行わず、終わった児童から先生にクイズを見せてチェックする方法をとり、一人一人に調べ方のアドバイスを行うようにしました。
 
授業でやってみたこと

 導入として、『Sagasokka!』の基本の使い方動画をクラス全体で見て、『Sagasokka!』の使い方を確認しました。その後、動画に出てきた「カワセミ」をみんなで実際に検索したり、項目本文を読んだりすることで使い方を振り返りました。
 続いて、ワークシートを配布し、『Sagasokka!』で調べながら2問のクイズに挑戦しました。さまざまなキーワードを検索窓にいれ悩みながらも、楽しそうにクイズに取り組む児童の様子が見られました。クイズに早く正解した児童には、調べた項目の画像・資料を見たり、本文をくわしく読んだりするように伝えました。

『Sagasokka!スターターキット』のワークシート

 次に、発展問題として『Sagasokka!』で興味のあることをそれぞれ調べ、項目の本文をもとにクイズを作りました。百科事典のキーワード検索だけでなく、「テーマで検索」や、「人物事典」などさまざまな検索方法を使って、動物・音楽・文学・スポーツなどそれぞれ興味のあるジャンルのクイズを作ることができました。作ったクイズとその作り方を発表し、みんなで答えを調べました。授業の振り返りでは、次に『Sagasokka!』で調べてみたいこととして「いろんな偉人・有名な人について調べてみたい」「今度は台湾にいる動物について調べてみたい」などの声が寄せられました。
 また、オンラインで参加の児童もいましたが、ワークシートのPDFを共有することで、問題なくクイズを回答・作成することができていました。

『Sagasokka!』で調べながら、クイズを解き、オリジナルのクイズを作成

「テーマで検索」のコーナー。気になるテーマから項目をさがし、クイズを作る様子も見られた

実際のワークシート。興味のある項目から児童がオリジナルのクイズを作成した

『Sagasokka!』を使ってみて

 今回『Sagasokka!スターターキット』を活用した授業を小学4年生と一緒に行いました。スターターキットを活用することで、初めて使う児童が楽しみながら操作手順や使い方のコツをつかむ学習活動を展開することができます。また、導入で動画を視聴することで、基本の使い方を理解でき、使ってみたい気持ちになります。導入後の次の展開では、『Sagasokka!』を使ってクイズに答えたり、作ったりする体験を通して、主体的に調べる楽しさやおもしろさに気づいていきます。『Sagasokka!』は「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実に非常に有効で、その導入としてスターターキットの活用は最適であると考えます。

『Sagasokka!スターターキット』は、25分でできる基礎編のワークシート・指導案もご用意しており、朝の活動でもお使いいただけます。また、もっとクイズに挑戦したいという場合は『もっと!クイズ集』をご活用ください。全30問、だんだん難しくなるので、やりごたえがあります。
詳しくはこちらをご覧ください。

 

写真提供:台北日本人学校