Sagasokka!活用事例 

東京学芸大学附属竹早小学校

【4年生/図書の時間】

要点をおさえて「図書の時間」で『Sagasokka!』の導入を

 「未来の学校みんなで創ろう。プロジェクト」に取り組む東京学芸大学附属竹早小学校では、「未来の学校図書館」を見据え、電子書籍を活用した授業事例の創出に取り組んでいます。4年生の鴻巣敬先生のクラスでは、「図書の時間」のなかで、紙の「ポプラディア」との引き比べを行いながら、学校司書が短い時間で『Sagasokka!』の使い方を伝える実践がおこなわれました。学校司書の宮崎伊豆美さんに話を伺いました。

 

 

 

・所在地 東京都文京区   ・学年 4年生   ・全児童数 約430名   ・内容/用途 図書の時間

・利用開始 2021年7月 Yomokka!/Sagasokka!

 

「ハテナシート」を使って「ポプラディア」と『Sagasokka!』の違いを体感

授業のねらい・工夫
 4年生の国語科で、調べ学習を行う授業の導入・準備として、図書の時間を使って百科事典と『Sagasokka!』の使い方の授業を行いました。
 
授業でやってみたこと

 百科事典の使い方は3年生で既習ですが、「つめ」や「はしら」の復習や、索引巻、学習資料巻を紹介しました。また『Sagasokka!』では、検索の方法や解説文にあるリンクの紹介をしました。検索結果の画面では、「見出し語と一致」から解説文を読むことだけではなく、「本文にふくむ」の結果を見れば調べた言葉に関連する多くの言葉を知り、全体像をつかむことができることを説明しました。
 検索と五十音で引くことの違いなど、それぞれの特長を簡単に説明したあと、一人一人に「ハテナシート」を配り、クラスを半分に分けて一方が「ポプラディア」、もう半分は『Sagasokka!』を使って1番の問題を解いてもらうことで、調べるときにかかる時間の違いを体感してもらいました。
 図書の時間での取り組みのため、授業時間の後半は図書の貸出のための時間にあてていますが、やりたい人は「ハテナシート」を全部やっても良く、「ポプラディア」で調べたければ『Sagasokka!』で調べなおしても良いというふうに話しました。多くの児童が引き続き「ハテナシート」を解いていました。

「ポプラディア第三版」の1~16巻別に、それぞれのハテナを出題している「ハテナシート」

『Sagasokka!』を使ってみて

 インターネット検索に親しんでいるこどもたちにとって、検索窓にキーワードを入れるというやり方は、とても自然に使えているように感じました。一方で、ネット検索と『Sagasokka!』の違いを意識していないような気がしていたので、『Sagasokka!』には「ポプラディア」の全部の項目が入っていて、より安心・安全に使えるということを伝えたいと思いました。また、紙の百科事典も使えるようであってほしいと思ったので、デジタル版にも紙版にも良いところがあることを伝えました。同時に両方を引くことで、児童もそれぞれの良さを感じられたのではないかと思います。

 



「未来の学校みんなで創ろう。プロジェクト」の取り組み 国立大学法人東京学芸大学を中心に、教員、企業と教育委員会がワンチームとなって新しい学校システム創りに挑戦していく「未来の学校みんなで創ろう。プロジェクト」が進行中です。この活動のひとつ、「未来の学校図書館」プロジェクトの一環で、「電子書籍」の可能性を探るチャレンジを行っており、『Yomokka!』を活用した授業事例創出に向けて研究中です。


 

写真提供:東京学芸大学附属竹早小学校



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