Sagasokka!活用事例
相模原市立若草小学校
【5年生/社会】
『Sagasokka!』で得た基本的な知識をもとに自分で考える 。探究的な学習の原点
相模原市立若草小学校は学校教育目標を「自分と社会のよりよい未来に向けて自ら主体的に行動する若草の子」と定め、重点目標は「自分で決める みんなで伸びる」としています。5年生社会の単元「日本の工業生産の今と未来」にて『Sagasokka!』を活用して、興味を持った工業について調べたことをもとに未来や自分たちの生活にどうつながるか自分で考えてまとめる活動をしました。その様子を授業者の牛島佑先生に伺いました。
・内容/用途 社会 日本の工業生産の今と未来 ・利用開始 2022年4月 Sagasokka!
興味を持った工業について調べたことをもとに自分で考えてまとめる
前時までの振り返りと、本時の活動について書かれた板書
※「情報カード」・・・調べて分かったことや出典を記録できる機能
児童が「項目コレクション」「情報カード」を作っている様子。2画面構成はこどもたちにとって作業がしやすく、知りたいことを迷わずに調べ、まとめることができていた
日本の工業の技術力にフォーカスして前時までの学習を振り返った上で、調べたいテーマ別に4名程度のグループに分かれ、もっと調べたいと思う工業について『Sagasokka!』のキーワード検索や「授業で使える項目セット」で調べていきました。こどもたちは各自が作った「項目コレクション」を見ながら、「情報カード」に必要な部分を抜き出したりコピーしたりしながら情報を整理し、その情報をもとに自分の考えをまとめていきました。調べる活動の途中、画像からも情報が得られる例として『Sagasokka!』の画像・資料を提示し、そこから読み取れる情報も挙げて説明をしました。目から得られる情報は、こどもたちの理解を助けてくれます。
項目本文だけではなく、画像・資料も活用
※電子黒板で提示している画像は『Sagasokka!』に掲載されている「いろいろなかまぼこ〈練り製品〉」(提供:とやま観光推進機構)
『牛首紬』の項目本文と、画像・資料で閲覧できる画像「牛首紬の着物」
『Sagasokka!』の各項目にはNDCを掲載している
『Sagasokka!』を使って良かったところは、まず、こどもたちが各自で好きなことがらや調べたいことを、正しい情報をもとに、思い思いに追求できる点です。インターネットで検索するとさまざまな情報が入り混じり、誤った情報も入ってきます。『Sagasokka!』で調べれば正しい情報をダイレクトに得ることができ、さらに項目本文の青字リンク(※)、おすすめサイト(外部サイト)など、こどもたちの好奇心を満たし、発展につながる道筋が用意されています。「調べてわかった!」という成功体験、その楽しさを知ると、自ら意欲的に自学で『Sagaoskka!』を活用する児童も出てきます。『Sagasokka!』で調べられる百科事典には、定義や基本的な情報が載っています。誰かの考えではなく、純粋な情報だけを得られる点も、とても良いです。インターネット検索で出てくるサイトには個人の考えが掲載されたものもありますが、これはときに、こどもたちの考える活動を邪魔してしまいます。
この単元で気づいた点として、『Sagasokka!』には教科書で学習する知識に加え、教員がこどもたちに知ってほしい情報が載っていました。こどもたちが自発的に『Sagasokka!』から必要な情報を見つけることができたので、順序だててスムーズに授業を進行することができました。
国語辞典、紙の百科事典 、『Sagasokka!』、インターネット検索の順に、段階的にデータベースを使って調べる経験を積むことで、こどもたちの情報収集能力が徐々に育っていくと考えています。段階を踏まずにいきなりインターネット検索では、こどもたちが必要な情報を得ることは難しいでしょう。現在5年生のこどもたちは4年生時に紙の百科事典の利用指導を行っており、『Sagaoskka!』のキーワード検索をとてもスムーズに使いこなしています。
※青字リンク・・・項目本文の中には、文字が青くなっている言葉(青字リンク)があり、クリックするとその言葉の項目に移動して、解説を読むことができる
児童の成果物
授業で使える項目セット・・・調べ学習の授業でよくあつかうテーマに沿って、「ポプラディア」の項目をセットにして紹介しているコーナー
くわしい使い方はこちら!
・『Sagasokka!』項目本文をコピー&ペーストすると、下記のように自動で出典が入ります(コピーした文字が15文字より少ないときは、出典が自動では入りません)
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