Sagasokka!活用事例 

 相模原市立若草小学校 

【5年生/社会】

『Sagasokka!』で得た基本的な知識をもとに自分で考える 。探究的な学習の原点

 相模原市立若草小学校は学校教育目標を「自分と社会のよりよい未来に向けて自ら主体的に行動する若草の子」と定め、重点目標は「自分で決める みんなで伸びる」としています。5年生社会の単元「日本の工業生産の今と未来」にて『Sagasokka!』を活用して、興味を持った工業について調べたことをもとに未来や自分たちの生活にどうつながるか自分で考えてまとめる活動をしました。その様子を授業者の牛島佑先生に伺いました。

・所在地 神奈川県相模原市   ・学年 5年生   ・全児童数 約300名

内容/用途 社会 日本の工業生産の今と未来

 

興味を持った工業について調べたことをもとに自分で考えてまとめる

授業のねらい・工夫
 授業のねらいは、自分が興味を持った工業について調べ、得た知識をもとにその工業がどんなことに役立っていくか自分で考え、まとめていくことです。
 

前時までの振り返りと、本時の活動について書かれた板書


 工夫した点としては、授業の冒頭にめあてと本時の活動の流れを説明し、「人の願いを叶える」工業の例として写真を提示して日本の特色ある工業がどんな目的や願いにつながっているかを整理しました。また授業がスムーズに進行するように前時に『Sagasokka!』を触る時間を作り、こどもたちが後で読み返したい項目をクリップした「項目コレクション(※)」や「情報カード(※)」で情報を整理する時間を設けました。
 
※「項目コレクション」・・・後から読み返したい項目をクリップし、コレクションとしてまとめることができる機能
※「情報カード」・・・調べて分かったことや出典を記録できる機能
 

児童が「項目コレクション」「情報カード」を作っている様子。2画面構成はこどもたちにとって作業がしやすく、知りたいことを迷わずに調べ、まとめることができていた

  授業でやってみたこと

 日本の工業の技術力にフォーカスして前時までの学習を振り返った上で、調べたいテーマ別に4名程度のグループに分かれ、もっと調べたいと思う工業について『Sagasokka!』のキーワード検索や「授業で使える項目セット」で調べていきました。こどもたちは各自が作った「項目コレクション」を見ながら、「情報カード」に必要な部分を抜き出したりコピーしたりしながら情報を整理し、その情報をもとに自分の考えをまとめていきました。調べる活動の途中、画像からも情報が得られる例として『Sagasokka!』の画像資料を提示し、そこから読み取れる情報も挙げて説明をしました。目から得られる情報は、こどもたちの理解を助けてくれます。

項目本文だけではなく、画像資料も活用
※電子黒板で提示している画像は『Sagasokka!』に掲載されている「いろいろなかまぼこ〈練り製品〉」(提供:とやま観光推進機構)


 授業の後半、まとめまでできた児童が発表する時間をとりました(3名程度)。なかには「牛首紬」について調べて得た知識をもとに、「とても丈夫なので災害時にも生かせるのではないか」という自分の考えを発表する児童もいました。
 

「牛首紬」の項目本文と、画像資料で閲覧できる画像「牛首紬の着物」


 最後に、もっと詳しく知りたいという児童に向けて図書館の本との併用を目的に、各項目に掲載されているNDC(日本十進分類法)を案内して本時は終了しました。
 

『Sagasokka!』の各項目にはNDCを掲載している

『Sagasokka!』を使ってみて

 『Sagasokka!』を使って良かったところは、まず、こどもたちが各自で好きなことがらや調べたいことを、正しい情報をもとに、思い思いに追求できる点です。インターネットで検索するとさまざまな情報が入り混じり、誤った情報も入ってきます。『Sagasokka!』で調べれば正しい情報をダイレクトに得ることができ、さらに項目本文の青字リンク(※)、おすすめサイト(外部サイト)など、こどもたちの好奇心を満たし、発展につながる道筋が用意されています。「調べてわかった!」という成功体験、その楽しさを知ると、自ら意欲的に自学で『Sagaoskka!』を活用する児童も出てきます。『Sagasokka!』で調べられる百科事典には、定義や基本的な情報が載っています。誰かの考えではなく、純粋な情報だけを得られる点も、とても良いです。インターネット検索で出てくるサイトには個人の考えが掲載されたものもありますが、これはときに、こどもたちの考える活動を邪魔してしまいます。
 この単元で気づいた点として、『Sagasokka!』には教科書で学習する知識に加え、教員がこどもたちに知ってほしい情報が載っていました。こどもたちが自発的に『Sagasokka!』から必要な情報を見つけることができたので、順序だててスムーズに授業を進行することができました。
 国語辞典、紙の百科事典 、『Sagasokka!』、インターネット検索の順に、段階的にデータベースを使って調べる経験を積むことで、こどもたちの情報収集能力が徐々に育っていくと考えています。段階を踏まずにいきなりインターネット検索では、こどもたちが必要な情報を得ることは難しいでしょう。現在5年生のこどもたちは4年生時に紙の百科事典の利用指導を行っており、『Sagaoskka!』のキーワード検索をとてもスムーズに使いこなしています。

※青字リンク・・・項目本文の中には、文字が青くなっている言葉(青字リンク)があり、クリックするとその言葉の項目に移動して、解説を読むことができる 

児童の成果物

授業で使われた資料

授業で使える項目セット・・・調べ学習の授業でよくあつかうテーマに沿って、「ポプラディア」の項目をセットにして紹介しているコーナー

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レポートや調べ学習の発表資料に『Sagasokka!』の項目の本文、画像・資料で見つけた絵や写真を貼り付けて使用する場合:
・『Sagasokka!』項目
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写真提供:相模原市立若草小学校



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