Sagasokka!活用事例 

 日本女子大学附属豊明小学校 

【5年生/社会】

こどもたちが自ら持った新たな問いを、『Sagasokka!』で調べ、整理する。「自学自動」の学びを促したい

 日本女子大学附属豊明小学校では、小学5年生の社会で学習する「水産業のさかんな地域」の単元、応用的に調べる学習で『Sagasokka!』を活用しています。授業のなかでこどもたちが見出した問いを『Sagasokka!』で調べて、「マイデスク」のコーナーで情報を整理。それらをまとめの課題「水産業新聞」の作成へと繋げています。授業の様子を桑原先生に伺いました。

・所在地 東京都文京区   ・学年 5年生   ・全児童数 約684名

内容/用途 社会  水産業のさかんな地域

 

5年生「水産業のさかんな地域」単元、応用的な調べ学習/1枚のラベルから始まる「水産業新聞」

授業のねらい・工夫

 1学期後半に学んだ「水産業のさかんな地域」の学習では事例地域として長崎漁港を扱い、そこで水産業がさかんになる地理的な条件や水産物に合わせた漁法、商品が消費者に届けられるまでの運輸などについて学び、オンラインでの豊洲市場見学ツアーなどを行いました。
 また、単元の学習期間中、児童が自分の家で食べた水産物について、学年全体で食品ラベルを集め、白地図に貼っていくことで、日本の水産業の特徴や各地から届けられる水産物によって私たちの豊かな食生活が保たれることを感じとれるようにしました。
 これらの作業を通じて、児童は水産物の生産について新たな問いを見出し、単元のまとめとして、夏休み期間に「水産業新聞」を作成しました。

授業でやってみたこと

 夏休みに調べものをする際の準備として、1学期の間に、食品ラベルや水産業に関する新聞記事を読んで、気になることばや知りたくなったことばを調べる活動を通じて、『Sagasokka!』活用のコツと、「マイデスク」上の「情報カード」の使い方の初歩を学びました。
 「水産業新聞」は、「マイデスク」の「項目コレクション」や「情報カード」に整理した情報をもとに、図書館の資料なども参照して作成しています。

こどもたちの作った「水産業新聞」

『Sagasokka!』を使ってみて

 こどもたちは、検索項目にとどまらず、関連項目をどんどん見て知識の幅を広げていました。調べたいことばが載っていないときには、主体的に考えて別のことばで検索を続ける姿が見られました。全体としては「刺身」「ヒラメ」などの項目を調べる児童が多く見られましたが、「アニサキス」で調べ始め、「線形動物」の項目にある画像を見ている児童もいました。
 昨年までは、授業で百科事典を使用するときは、特別に設定した調べ学習の時間に図書室から紙の百科事典を借りてクラスに運んでくる、もしくはコンピューター室へ移動して、パソコンやタブレットで『ポプラディアネット』を起動する必要がありました。
 今では授業の中で、児童が自分の端末で『Sagasokka!』を使えるようになり、こどもたち一人一人が「自分の百科事典を持っている」という意識に変わりました。知りたいこと、調べたいことを未解決のままにせず、その場で調べたり、家に持ち帰って調べたりできる。「調べること」を楽しむこどもたちが、増えてきたように思います。

※インターネット百科事典『ポプラディアネット』は、2006年の公開からポプラ社が15年以上にわたり提供してきたサービスです(2022年3月末日をもって、サービス提供を終了いたしました)。『Sagasokka!』はその後継として、1人1台端末時代に相応しい姿になるよう開発した、学校向けの新サービスです。

写真提供:日本女子大学附属豊明小学校



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