Sagasokka!活用事例 

 日本女子大学附属豊明小学校(2) 

【5年生/社会】

多角的に物事を見る大切さを学ぶ。情報源のひとつとして『Sagasokka!』を活用

 日本女子大学附属豊明小学校では、小学5年生の社会で学習する「情報をくらしに生かす」単元の導入場面に、『Sagasokka!』を活用しています。まずはニュースに触れて、知りたくなった・確かめたくなったことを調べ、「マイデスク」のコーナーでまとめてみる。授業の様子を、桑原先生に伺いました。

・所在地 東京都文京区   ・学年 5年生   ・全児童数 約684名

・内容/用途 社会  情報をくらしに生かす

 

小学5年生「情報をくらしに生かす」単元の導入。ニュースに触れて知りたくなった・確かめたくなったことを調べてみる

授業のねらい・工夫

 2学期に学習する単元「情報をくらしに生かす」では、こどもたちが身近に触れる情報として新聞やテレビのニュースを取り扱います。
 自分がキャッチしている膨大な情報の中には、知らないことや人々の中で意見が分かれるものが多くあります。ニュースに触れた際に、知りたくなった事柄、確かめたくなった事柄を大切にして、自分自身で別の情報源からも調べ、多角的に物事を見た上で自分の意見が持てるようになると良い。その一助として『Sagasokka!』が活用できることを知らせ、夏休み中にニュースに触れながら自主的に学ぶ取り組みを実践しました。

授業でやってみたこと

 単元の導入に、「ニュースに触れる」として『Sagasokka!』をつかった調べ学習を取り入れました。教員が共有した新聞記事(「アオウミガメ 急増で食害」/2022年7月15日 読売新聞夕刊より など)を読み、知りたくなった・確かめたくなったことばを『Sagasokka!』で調べ、「マイデスク」の「項目コレクション」を作ったり、「情報カード」にまとめたりしていきました。
 また夏休みの課題として、各自が気になった新聞記事を読み、知りたくなった・確かめたくなったことばを『Sagasokka!』で調べて「マイデスク」を使って自由にまとめる作業を課しました。

「ニュースに触れる」授業の板書

『Sagasokka!』を使ってみて

 調べたいとき、手元ですぐ調べられる手軽さが好評です。朝日新聞のウクライナの問題の記事からウクライナ周辺の国について調べたり、毎日新聞「チェルノブイリ原発露軍占拠」の記事から「クリミア半島」「チェルノブイリ原発事故」「放射能汚染」「福島第一原発事故」「戦争」「国際原子力機関」「ベラルーシ」などの項目を調べ、項目コレクションに保存したり、わかったことをメモに残したりしている様子が見られました。
 「マイデスク」の使い方は、教員からのアドバイスをもとに各自が自由に考えて、こどもたちの間で知識を共有し合うことで器用に作業を進めていました。「マイデスク」に調べた記録が増えていくことが楽しいという声がありました。
 社会的事象について学ぶとき、こどもたちの中で理解が不確かなまま学んでも、ただ用語を暗記的に覚える学習にしかなりません。ある社会的事象について授業で取り扱えば、その授業内でキーワードとなる言葉は必ず出てきます。高学年になるにつれて、それら一つ一つを断片的な知識として覚えるだけではなく、社会の中でほかの事象とどのように結びついているのかを主体的に調べ、その関係性について考えながら学ぶ体験が重要になってきます。そうすることで、本校が目指す「自学自動」の学びを自然に促すことができるように思っています。
 こうした学びのありかたを支える上で、児童一人一人が手軽に、自由に、自分たちで調べていくことができる『Sagasokka!』は有用だと感じました。

写真提供:日本女子大学附属豊明小学校



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