Yomokka!活用事例 

 江東区立元加賀小学校 

【4年生/国語】

限られた授業時間を有効に使う。必要かつ正確な情報に短時間で辿り着けば、その先の「書く」「まとめる」に注力できる

 江東区立元加賀小学校では、4年生国語の「もしものときにそなえよう」の単元で、『Yomokka!』を活用しています。物事を多角的に調べ、正確な情報を自分の考えとともにまとめることを目標にした、この単元。授業を行った感想、授業準備について、毛利佳央先生に伺いました。

・所在地 東京都江東区   ・学年 4年生   ・全児童数 約760名

内容/用途 国語 もしものときにそなえよう   ・利用開始 2021年7月 Yomokka!/Sagasokka!

 

小学4年生国語「もしものときにそなえよう」、情報収集に『Yomokka!』を活用

授業のねらい・工夫

テーマに沿って調べたことを整理し、自分の考えを文章にまとめて伝える力を養う
書きたい事柄について多角的に調べ、資料を比較して整理す

授業でやってみたこと

自然災害について(今回は教員が指定した「地震」「火山の噴火」「津波」「大雨」「台風」「雷」「大雪」「猛暑」から)気になるテーマを一人一人が選び、「自然災害から身を守るためにできること」という視点で調べる。『Yomokka!』に掲載されている「これからの防災 身につけよう! 自助・共助・公助」シリーズ(ポプラ社)を使って調べた上で、ほか書籍、インターネットの情報とも比較する
自然災害から身を守るためにできること(行動)と、その理由、出典をカードに書く
カードを共有し合い、より相手に伝わる文章構成を考える

「これからの防災 身につけよう! 自助・共助・公助」シリーズ(『Yomokka!』に全4巻掲載中)

「これからの防災 身につけよう! 自助・共助・公助」シリーズを読み、児童が作成したカード

『Yomokka!』を使ってみて

 一人一人が端末を手にしている状態で「調べてみましょう」と言うと、こどもたちはまず、インターネットで検索するでしょう。しかしインターネットの情報には間違ったもの、出所不明なものもあり、見極めが難しいです。こどもたちが最初に出会う情報は正確であることが大切だと考えているので、信頼できる情報が掲載された書誌を閲覧できる『Yomokka!』を活用しています。紙の本に抵抗があっても、電子書籍であればすんなり読める子が多い点もメリットだと思います。児童からは「カードに書く際に、文章(文字)をズームして見られるのが良かった」「ページが拡大できるので良い」「すぐに読めるところが良かった、楽しかった」という声がありました。

『Yomokka!』、紙の本、インターネット、さまざまな方法を使って情報収集

 この単元の目標は、調べたことを整理して、考えを伝える文章を書くことです。情報収集だけに多くの時間を割くことはできません。そのため最初にこどもたちが調べる書籍は教員が『Yomokka!』から指定し、正確な情報を得た上で、ほかの情報と比較する時間を設けました。『Yomokka!』は同じ書籍をそれぞれ読むことができるので、複数人で同じ書籍を共有する際の待ち時間が発生せず、こどもたちの調べたいテーマが偏ったとしても(今回は「地震」を選ぶ子が多かった)、グルーピングを組みなおす必要もありません。『Yomokka!』は限られた授業時間のなか、こどもたちが必要かつ正確な情報に辿り着くまでの時間短縮に役立っていると感じています。
 
授業で書籍・資料を使用して調べるとなると、事前に図書館へ連絡をして書籍・資料を取り寄せ、調べたいテーマごとに児童のグルーピングを考えたり、一人一人が閲覧できる書籍・時間配分を考えたりすることが必要になります。『Yomokka!』を使うとそれぞれが自分の端末でじっくりと調べることができますし、教員の授業準備の負担軽減にも繋がっています。

 

写真撮影:ポプラ社 



logo-1
logo_Sagasokka