Yomokka!活用事例
東京学芸大学附属竹早小学校
【6年生/国語】
家庭学習で『Yomokka!』を活用。教科書にはない共通教材を、自宅で読んでみる
「未来の学校みんなで創ろう。プロジェクト」に取り組む東京学芸大学附属竹早小学校では、「未来の学校図書館」を見据え、電子書籍を活用した授業事例の創出に取り組んでいます。『Yomokka!』を活用し、国語の授業プランを実践した曽根朋之先生に伺いました。
・内容/用途 国語 ”わからない”文学を楽しめる読み手へ~宮沢賢治作品『注文の多い料理店』『やまなし』他~
・利用開始 2021年7月 Yomokka!/Sagasokka!
宮沢賢治を読む。伝記や他作品に触れ、「読み」を深める
多様な解釈が成り立つからこそ「わからない」文学であり、芸術性が高いと言われる「純文学」。全13時間の活動をもって、一度読んだだけではわからない純文学に立ち向かい、自分の「読み」をもつこと、「読み」を共有して考えを広げることをねらいとしました。教材として選んだのは『注文の多い料理店』と『やまなし』です。『注文の多い料理店』『やまなし』ともに多様な「読み」を創り上げることができる教材であるといえます。『注文の多い料理店』は宮沢賢治作品の中でも比較的読みやすく、こどもたちが宮沢賢治作品に出合う入口に適していると考えました。また『注文の多い料理店』を足場かけとした上で、「読み」の幅が非常に広い『やまなし』を教材として選択しました。
2作品にとどまらず、宮沢賢治の伝記、作者自身が書いた広告文、他作品に触れる機会を設けることにより、児童がさまざまな情報から思考し、自分の「読み」を深められるよう工夫しました。伝記や他作品を読む際には『Yomokka!』を活用し、自宅で読んでみるように課題を出しました。
導入/「わからない」文学について
●「わからない」文学(純文学)について知る
●『やまなし』を読み、感想を書く(足場かけとして活用する『注文の多い料理店』を学ぶ前に『やまなし』の感想を書く。『注文の多い料理店』で獲得した見方を踏まえて最終的に自分の「読み」の深まりを実感することが目的)
●「わからない」文学を楽しむためにどうすればいいかを考える
『注文の多い料理連』の「読み」を持つ
●『注文の多い料理店』を読み、一言感想とその理由を書く
●一言感想の違いを考える
●宮沢賢治が書いている『注文の多い料理店』の広告を読み、どの言葉から宮沢賢治の広告文のような「読み」ができるのかを考え共有する
●『注文の多い料理店』に対する自分の「読み」を持つ
●他者が書いた書評を読み、共感・反論・質問に印をつける
●どのような「読み」が評価されやすいのかを考える
『やまなし』の「読み」を持つ
●『やまなし』に対する「読み」を作るためにどうするかを考える